研究本部コラム更新(08年2月23日)
研究本部からコラム新着記事のお知らせ
| 研究本部コラム | |||
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| 日付 | 職名・氏名 | 記事名 | |
| New!2008年2月23日 | 研究本部長近藤光博 | 移民の未来――日本は移民をいかに受けいれるか、そして日本人はいかにして移民となりうるか | |
| 2008年2月20 | 客員研究員谷口正弘 | 災害救援の未来 軍事組織と災害救援 | |
| 2008年2月9日 | 研究本部長近藤光博 | 日本の地方の未来――大企業による資本投下と雇用創出――東芝による北上新工場建設計画 | |
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コメント
近藤さま
お世話になっております。谷口です。
移民という争点は、日本という社会の輪郭―決して移民者に寛容ではないと思われます―が明確になる契機をもっていますね。
経済人や政府などがいう「移民」はあくまでも労働力の補完、「3K」労働の担い手として「都合よく」受け入れるという文脈だけで語られていて、おっしゃるように共同体構成員、市民(citizenshipの保有者≠国民)としての存在という視点が全く―意図的に?―なされていません。いま「中国製食品」が非難されていますが、先日の(確か)フジテレビのニュースの特集かなにかで、日本の農業を支えているのは中国から「研修生」の名ものとで来ている中国人なのだというのがありました。日本人はなぜか車や服やアクセサリーなどは欧米製=非日本製のものを有難がり、嬉々として購入しますが、こと食べ物になるとにわかにナショナル志向になり「日本製」にこだわります。しかし、上記のような現実や、ましてや自分が農業をしようとは思わないのです。食の安全は当然に必要ですが、一般的な日本人の国内/国際に関わる感覚は、やはりどこかで歪んでいると言わざるを得ません。
その程度の意識で、さらに言えばアジア諸国をいまだに蔑視している(その裏返しとしての欧米信仰)傾向があるなかで、移民を受け入れるとどうなるのか。90年代からの偏狭な「愛国心」で「内向き」になった少なくない日本人との間で摩擦は起きないのか。もっとも東アジアの人々はナイーブな日本人よりも何十倍もタフでパワフルだから
、ものともせず、サブコミュニティーを作るのでしょうか。
ちょっと支離滅裂になっていますが、移民というとき、シロウト考えで浮かぶ書籍が何冊かあります。
「ハルビンカフェ」(打海文三)は、ありうる日本のディストピアを描く。
漫画ですが「ディアスポリス」(週刊モーニング連載中)は新宿を舞台に秘密裏に作られた「裏都庁」の「警察署長」を主人公として日本にいる異邦者(ディアスポラ)と日本人・社会の関わりを描く。
アカデミックには「日本人をやめる方法」(杉本良平)はオーストラリアで社会学の大学教員をやっている筆者(もう退職したか)の極端に見えるかもしれないが、日本社会の本質をついた良書です。
投稿 谷口正弘 | 2008年2月25日 (月) 01時23分
谷口さま>
コメント ありがとうございます。この問題は、未来を構想する力が本当に試されると思っています。
記事では書きませんでしたが、日本の若者の独特の閉塞感とか、不安とかいうものも、国境を越えやすい制度が整っていれば いくらかなりと低減させられるだろうに、、、という見通しもあります。
谷口さんもそうでしょうが、今の日本には、海外経験を生かせる場所が 必ずしも多くありませんよね。日本への留学生にしても、日本で働いて母国にもどってがもっとできればいいのに。そしたらまた日本との交流を、母国から何らかの形で始めますからね、彼ら/彼女らは。
そういった意味で、国境を易々と越える能力とそれへの制度的支援、、、これは大きな可能性を秘めていると思うのです。
一方、食糧やエネルギーに関しては、やはりナショナリストの感性が必要になるように思われます。今後ますます、これらは戦略物資になりますから。国境はまだまだ残るでしょう。そして国境の内側でのみ、私たちの生命と権利は守られます。現状は国境が極端に弱くみえる側面と、国境の重要性が再認識される側面と、、、その二つが交じり合っていて、どうなるかまだ分からない、、、というようにとらえておく必要があると思います。
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ところで、、、「構想未来」SNSの方で、Hさんと ちょうどそういった議論を始めたばかりです。谷口さんにもぜひご参加を、とHさんがおっしゃっておいでです。杉本さんに加入の仕方をば、ぜひ伺ってみてください。お待ち申し上げておりますよ。
投稿 コンドウ | 2008年2月25日 (月) 08時53分